導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様

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NetSupport Manager 導入事例

日本貨物鉄道株式会社 様

日本全国のシステムをわずか5人でサポート!
問題の解決に今では欠かせない存在です

東京南千住にある日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)の隅田川駅。ここでは毎日、様々なコンテナを積んだ貨車列車が休むことなく行き来しています。そして、全国各地にある241もの貨物駅から届いたその積荷は、世界一正確とされる日本の鉄道ダイヤ運行に合わせて、計画的・効率的に輸送されていきます。

そんな、膨大な量のコンテナを日々輸送しているJR貨物のコンテナの荷役作業を、JR貨物では、独自のシステムを使って効率的に管理しています。

そんな、貨物コンテナや駅構内のフォークリフトなどの管理、そしてフォークリフトなどのメンテナンスに役立っているのがワイドテックの「NetSupport Manager」です。JR貨物ではNetSupport Managerをいかに活用しているのか、お聞きしてきました。

導入前の課題

電話だけでは発生したトラブルの適切な切り分け、特定に時間がかかっていた。

導入後の効果

リモートでトラブルの切り分けが可能に。対応時間も大幅に短縮!

導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様

「NetSupport Manager」の導入に至った背景

「NetSupport Manager」の導入に至った背景

管理やメンテナンスに適した機能を求めた結果、候補に提案されたのが「NetSupport Manager」

――JR貨物隅田川駅はどのような拠点で、どのような仕事を行っているのですか?

導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様-「NetSupport Manager」の導入に至った背景と課題

今回お話を聞いた日本貨物鉄道株式会社 情報システム部の小林様と村本様。

隅田川駅は貨物駅として日々貨物の輸送をおこなっていますが、日本全国のJR貨物駅の様々なシステムのサポート拠点でもあります。そして、全国各地の主な都市のほとんどにある拠点の荷役作業を支える、私たちが開発した独自のシステムの管理やメンテナンスなどもここを拠点として日々行っています。

私たちが開発したシステムは、コンテナやコンテナ貨車、コンテナ集配用のトラック、貨物駅構内のコンテナ位置情報を一元管理しているというもので、JR貨物の荷役作業の効率化や安全性の向上には欠かせないものです。

そのシステムのオペレーションや管理などを行っているのが、私たち情報システム部です。協力会社の方もおりますが、現場で管理などを担当しているのは基本的に情報システム部の5人です。その5人で日本全国にあるJR貨物拠点の端末をカバーし、毎日の業務のサポートをしているということになります。

JR貨物の約600台の端末と、トラックの運行管理を支援する200台の専用端末は常に稼働しています。部品交換が必要となる可能性のあるトラブルの問い合わせは、だいたい平均にして一日に4~5件ほどです。そして、そういったトラブルの原因の切り分けや確認、ユーザーさんからの問い合わせへの対応はとても重要な仕事であり、その管理やサポートにとても役立っているのがNetSupport Managerです。私たちの日々の業務には欠かせないものといっていいと思います。

JR貨物の駅構内では、さまざまな貨物に関するシステムがあります。ユーザーは、その端末の画面を見て荷役作業に必要な情報をリアルタイム把握でき、そして、次に行うべきオペレーションは何かもその画面を見るだけですべてわかるような仕組みになっています。

導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様

JR貨物では独自に開発したシステムで、コンテナの行方を管理しています。

私たちが使用している専用のシステムは、平成17年から使用していて、現在はパナソニックコネクトさんと協業しています。現在のシステム構成に更新する際、コンテナや車両の管理やメンテナンスなどに適した機能持つ、優れたソフトウェアが欲しい、とパナソニック コネクトさんに提案依頼をしたところ、提案されたのが「NetSupport Manager」でした。

導入された理由とは

導入の決め手となったポイント

NetSupport Managerを使うことで、お互いの伝えたいことがスムーズに理解できるようになりました

――NetSupport Managerはなぜ導入されることになったのでしょう?

以前のシステムでは、何かしらトラブルが起きた際に、電話で現地の状況を聞き取って、それがハード的な問題なのかシステムの問題なのか、毎回人力で切り分けを行っていました。そのため特定が難しく時間も非常にかかっていたのです。

離れた場所にいる我々からは、システム端末の画面は見えませんし、現地の状況がどうなっているのかもわかりません。発生しているトラブルについて、お互いに言葉だけで伝えることは簡単ではなく、それがサポートにおける大きな課題だったのです。

そして、そんな課題の解決に非常に役立っているのがNetSupport Managerです。画面送信や画面受信の機能などが使えるNetSupport Managerが導入されたことで、ユーザーも私たちも同じ画面を見ながら互いの伝えたいことを正確に伝えられるようになりました。おかげで、以前よりもトラブルの詳細が理解できるようになり、現場と我々で意思疎通が明らかにスムーズになりました。

導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様 導入された理由とは

貨物に関するシステムは多数の端末が展開されており、画面を確認するだけで正確なオペレーションが可能となっています。


NetSupport Managerの導入前、導入後ではサポートのしやすさや、トラブルの原因の特定までのスピードに各段の差があります。具体的に対応スピードが何分早くなった、というデータは公表していませんが、明らかにサポートにかかる時間は短縮されています。

導入の効果や使用してみての感想

導入してみた効果や感想

電話だけではわからないトラブルの切り分けがスムーズに

――NetSupport Managerでどのようなサポートを行っているのですか

NetSupport Managerの用途は、システムのトラブルの対応がほぼ100%です。日々の業務の中では、どうしてもシステムそのものや専用端末のシステムに何かしら問題が起きることがあります。そのようなことが起きた場合、まずはユーザーから電話で問い合わせがきます。そして、口頭で話を聞きながらシステム端末にNetSupport Managerでリモート接続を行います。

画面をつないで、そのトラブルが発生した時のログから、どういったアラートが出ているのか、例えばシステムに機械的な問題が起きているのならログデータなどを確認して、壊れているのかなどの問題点のアタリをつけます。そういったことなどにもNetSupport Managerは非常に役に立っています。

NetSupport Managerを使用する以前は、電話でユーザーさんの話を聞き、トラブルが起きている可能性のあるポイントに経験からアタリをつける、という作業をくりかえしていたのですが、それだとなかなか原因の究明が難しかったのです。

例えば、画面上にエラーが発生して、システムが止まってしまったというトラブルが起きた場合、それが単にシステム上のバグなのか、操作ミスなのか、それともシステム側の故障なのかなど、そういったことを突き止めるのが大変でした。

でも、NetSupport Managerを使うことによって、その時の端末状態がどうだったのか、ログを読み取ることができます。そのログをもとに、サポート側ではトラブルの原因がシステム的なものなのか、それともハード的なものなのかがスムーズに切り分けでき、時間をかけずに適切な判断をすることが可能となりました。

即座に “トラブルや問題の原因の切り分けができる“というのが我々にとって非常に重要です。対応がスムーズかつスピーディに行えて、ダウンタイムが確実に短くなります。そういったことができるというのは離れた場所にある端末を遠隔で管理や操作ができるNetSupport Managerがあればこそだと思います。

導入事例 日本貨物鉄道株式会社 様 導入の効果や使用してみての感想

発生したトラブルがシステム的なものであれば、こちらから遠隔で端末につなぎ、適宜対応することもありますし、ハード的なトラブルが起きている場合は、現地のメンテナンス担当の方に連絡して部品の交換などを行ってもらいます。

そして、トラブルの原因が機器など機械的な故障と分かった場合は、現地の作業担当者の方に、この部品を交換してほしい、と説明するのですが、その際にもNetSupport Managerの画面共有機能がとても便利です。画面を共有しながら、例えば「ここにある圧力センサーを交換してください」という具体的に指示を的確に行うことができるので大変助かっています。

NetSupport Managerを導入する前は、もしトラブルが起き、それがどうやらハード的なものらしいとなった場合、まずは現地に多めに部品を送って、電話で現地のメンテナンス担当の方に「まずこの部品を仮付けしてみてください、ダメだったら次はこの部品で試してみてください」というようなことをやっていました。根本的な原因の特定ができていないので、いうなれば物量でカバーしていたのです。

それでも問題が解決できない、となった場合には、私たちサポートチームのメンバーが現地まで直接おもむいて、フォークリフトの端末に直接サポート用PCにつないで、何が問題なのか時間をかけて原因を追究する、というようなことをやっていました。当然非常に手間も時間も大変かかっていました。その当時のことを考えると、今のNetSupport Managerが使用できる現状は各段の進歩だと思います。

今後の展望・ワイドテックへのメッセージ

今後の展望・ワイドテックへのメッセージ

NetSupport Managerのないサポートはもはや考えられない

――今後さらに満足いただくために、何かご要望などはございますでしょうか。

NetSupport Managerを使ったサポート方法は、従来のやり方に比べても特に難しいことはないですね。我々のようなクローズド・ネットワーク環境での利用にも対応していますし、操作の習得やリモートでログデータを抜き取るなどといったことも非常に簡単でしたし、そういった誰にでも使いやすいという点は素晴らしいと思います。

NetSupport Managerは我々のシステムの裏で動いているものですから、ユーザーさんの作業に影響しないというのも良い点だと思います。NetSupport Managerの操作をするのは我々サポート側の人間だけですので特にユーザーさんへの講習なども必要ありませんし。

要望があるとすれば、こちらからリモートでシステムの端末につないだ際に、ユーザーさんに気付かれないようにしてほしいということくらいですね。

今は、端末にリモートで接続したことがユーザーさんにも伝わってしまうのです。こちらとしては、システムやハードの調査のために端末に接続してちょっとログなどのチェックをしたい、というだけなのに、接続にユーザーさんが驚き「何か問題が起きたのでは」などと電話で問い合わせされてしまうことあるので。そういった点が変更できると我々の仕事もやりやすくなるのかなとは思います。それぐらいでしょうか。

現状でNetSupport Managerの機能や操作に関しては大きな不満はありません。システムの日々のサポート業務を行っている我々にとっては、なくてはならないものですし、むしろNetSupport Managerのないサポートはもはや考えられません。これからも存分にNetSupport Managerを活用させていただきたいと思います。

――JR貨物様が日々の業務やサポート対応に関してNetSupport Managerをどのように活用しているのかなど興味深いお話は非常に勉強になりました。また、貴重なご意見は今後の参考にさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。



お客様プロフィール

お客様プロフィール

会社名 日本貨物鉄道株式会社
URL https://www.jrfreight.co.jp/
事業内容 貨物鉄道輸送を中心に、倉庫、トラック輸送、不動産事業など幅広い事業を全国各地で展開する貨物鉄道事業者
お話を伺ったご担当者様 小林宣英様
村本洋明様
日本貨物鉄道株式会社 情報システム部
導入したサービス NetSupport Manager
※2023年2月27日現在