CBT化に向けた学習環境の構築方法とは?
ICT教育の現状と課題も併せて紹介!

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CBT化に向けた学習環境の構築方法とは?
ICT教育の現状と課題も併せて紹介!

公開日:2023/03/03   更新日:2024/02/06


全国学力テストのCBT化が2024年から順次進められると決まり、教育現場ではICT教育に対応できる環境を整える必要がでてきました。しかし、紙媒体から急にCBT化を進めるとなると、不安に思う方も多くいるでしょう。

そこで今回は、今後ICTに対応する学習環境を整えたいと考えている方に向けて、ICT教育とCBT化の現状やCBT化の課題、ICT教育に対応した学習環境の整え方をまとめました。

  • 「CBT化はどこまで進んでいるの?」
  • 「ICT教育のメリットはなに?」
  • 「ICT教育に対応するにはどうすればいいの?」

このような不安をお持ちの方が悩みを解決できるヒントを得られるとともに、ICTを取り入れるメリットもお話しするので、ぜひ参考にしてください。

1. ICT教育とCBT化とは何なのか

『ICT教育』や『CBT化』といった言葉が、近年教育関連の業界でよく話題にあがります。
では、具体的に『ICT教育』と『CBT化』とはどのような内容なのでしょうか。
それぞれ解説していきます。

ICT教育とは?

ICTは情報通信技術を指し、インターネットを利用したサービスなどの総称です。
そのICTを利用しデジタル化した教育方法を、ICT教育といいます。
今までは教科書やノートといった紙媒体での授業が主流でしたが、ICT教育ではそれらと併せてパソコンやタブレットでの授業を行います。

ICTがなぜ教育現場に必要とされているかというと、情報通信技術を教育に取り入れると、子どもの情報活用能力を育成することにつながるからです。

たとえば、基本的なタイピング力が身に付くと社会に出てからも仕事のスピードが早くなります。それ以外にもExcelやWordなどを勉強すれば、WEB関連の職場に就きやすくなります。

社会は、グローバル化の進展や目覚ましい技術の発達によって常に変化をともないます。そのため、未成年のうちから情報機器に触れさせ、将来困らないようにする必要があるのです。

CBT化とは?

CBT(Computer Based Testing)とは、パソコンやタブレットを使用して出題や回答を行うテスト手法を指します。

ペーパー型のテストでは写真や文章での出題が基本ですが、CBTでは音声や動画を使用した出題形式が可能です。このような特性を活かして、語学試験での音声リスニングテストやプログラミング試験での動画出題などが実施されています。

また、問題や回答内容をデータとして保存できるのも特徴です。
紙で保管しておくと莫大な量になりますが、CBTではデータとしてコンパクトに保管できます。
採点や成績処理もデジタル化すると、コストの削減と効率化が見込めます。

CBT化が進む根本にはICTがある

前述したように、ICT教育とは情報通信技術を教育に取り入れることです。
例えば、実際にICT教育を行っている小学校では、下記のような教育方法を行っています。

  • 習字の授業で、筆の正しい使い方を動画で見せ、視覚的アプローチを行う
  • 国語の授業で、一人ひとり物語を書き、その物語の動画を作成す
  • 算数の授業で、タブレットに生徒が図形を書き、ほかの生徒に共有して教材として使う

授業のなかにICTを取り入れることで、紙媒体での授業では伸ばせなかった能力を伸ばすことができます。

そして、授業の延長線上にあるのがテストです。授業にICTを取り入れると、必然的にCBT化が進みます。動画や音声を使用した授業を行っているため、テストでも取り入れる必要があるからです。


2. ICT教育とCBT化の現状

ICT教育とCBT化の現状

ICT教育が教育現場に広がってきていることをご紹介してきましたが、実際にはどの程度浸透しているのでしょうか。

現時点では、以下の有名な資格試験で採用されていますが、日本でCBT化が進んでいるのはまだまだ一部の試験のみのようです。

  • TOEIC:英語コミュニケーション能力を評価する世界共通のテスト
  • TOEFL:母国語が英語ではない方の英語力を判定するためのテスト
  • 英検CBT:スピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの4つの技能を判定する代表的な英語検定試験
  • GMAT:経営大学院へ入学を希望している方に向けて行われる入学適正テスト
  • SPI:企業が就職希望者を採用か判断するために、本人の人となりや能力を知るための適性検査
  • 米国公認管理会計士試験:米国公認管理会計士の資格試験
  • 外務員資格試験:国家資格である外務員の資格試験

日本の資格試験でCBTはまだまだ浸透の余地があるのが現状ですが、文部科学省は2024年から徐々に全国学力テストをCBT化していくと発表しました。

CBT化のあゆみ

全国学力テストでのCBT化は、2020年より約100校で試行を繰り返したうえで実施に至っています。
全国学力テストは、幅広い学年の子どもたちが受ける大きな試験であるため、機器の準備や使用方法の熟達度を考慮して2025年までに全国でCBT化するようです。
これにより、あらゆる教育現場でICTに対応した学習環境を整える必要性が出てきました。

海外では、中学・高校の一般的な学力テストでもCBTが採用されています。そのため、日本でも近い将来日常的に行うテストもCBT化されるのではないでしょうか。


3. CBT試験対応の今後の予測

現時点では、中学・高校・大学の入学試験でCBT化が進んでいる事例は聞こえてきませんが、CBTが導入されるのも時間の問題だといえます。
入学試験を受ける生徒のなかには、地方からわざわざ新幹線に乗って都内まで来て、試験のために数日前からホテルに泊まるケースも少なくありません。しかし、どう考えても近隣に住んでいる生徒と環境が違い、アンフェアだといえるでしょう。

しかも、体調が悪かったり天候が悪かったりして試験時間に間に合わなかった場合、いかなる理由でも不合格となってしまいます。生徒に非がないのにもかかわらず不合格となるのは、非常に理不尽です。
近年では、「大学入試のコロナ対策」が話題に上がったのも記憶に新しいのではないでしょうか。

そのような問題の解決策として挙げられているのが、入学試験のCBT化です。
実際に河合塾・駿台予備学校・atama plus社ではCBTによる試験の模擬テストが行われています。

コロナの影響もあり、1つの場所に大勢が集まる機会は今後も少なくなる傾向にあります。
あらゆる試験において、CBT化が進むのは当然の帰結と考えられます。

【事例】全国一斉テストのCBT化対応

NetSupport Schoolを活用し、全国一斉テストのCBT化にそなえた高等専門学校の事例をご紹介します。

パソコン教室を統合したり、教員画面を共有したりと「授業のクオリティを向上させる」ことが大きな目的でした。導入後はコロナをきっかけとしたBYODの促進、全国一斉テストのCBT対策など、変化する授業形式への対応にご活用をいただいています。ソフトウェアの活用を通して学生の学びを継続して促進されていることに加え、教員の方から使い勝手に関する良い評価もいただいております。

導入事例:「演習授業の教室でNetSupport Schoolを活用 全国一斉テストのCBT対応など変化する授業形式に対応


4. ICT教育とCBT化の課題

ICT教育とCBT化の課題

ICT教育は今後日本でも広まっていくと考えられていますが、良い点ばかりではありません。
ICT教育とCBT化には3つの大きな課題があります。

まず1つ目は、ICT機器の準備にかかる手間とコストです。
これまでの授業でパソコンやタブレットを使う場合は、1人1台用意せずとも問題はありませんが、CBTが導入されると1人1台端末を用意する必要があります。
1人あたり最大4.5万円ほどの費用がかかるため、多くの生徒を抱える学校ではかなりの費用負担が発生します。

また、機器の保管や故障の際の修理対応など、教員の作業負担が増えます。
機器に弱い教員であれば対応する際に時間を要するので、労働時間にも影響を及ぼすでしょう。

2つ目は、生徒のタイピングの速さが解答にも影響する点です。
CBT化が進むと、テストの回答を入力するのはパソコンやタブレットのキーボードを使用して行います。
普段からパソコンやタブレットを日常的に使用している生徒はキーボードを打つのが速いですが、慣れていない生徒は打つだけでかなり時間を要します。
筆記に比べて、タイピングは個々の技術力の差が生まれやすいので、回答とは関係ない部分で合否が決定されてしまう可能性があるのです。

また、タイピング以外にも、そもそもの機器の利用方法をしっかり理解しているか否かで回答スピードに差がついてしまいます。
本当の実力を発揮できない生徒がでてこないように、対策を練らなくてはなりません。

3つ目は、CBT化によって公正なテスト環境が整えられない可能性がある点です。
CBT化には時間や場所にとらわれずにテストを行えるといったメリットがありますが、試験監督や教員がいない場所でのテストとなると、公正なテストができない可能性があります。

生徒一人ひとりがどのような状況で受けているのか、監督する方法を考えなくてはいけません。


5. ICTに対応する学習環境の整え方

ICT教育が広まっていくとともに、生徒や教師のネットに対する知識や技術の差が生まれやすいのが現状です。CBT化において個人の学力が正当に評価されないという問題にもつながるので早急な対処が必要です

そのような問題を解決するためには、誰でも使いやすい便利なソフトを導入するといいでしょう。

株式会社ワイドテックが提供している「NetSupport School」は、ICTに対応する学習環境をサポートする授業支援ソフトウェアです。

NetSupport Schoolには以下のような機能が備わっています。

先生側の主な機能

機能名 内容
画面共有機能 ・生徒たちのパソコン画面を一覧で表示
・先生の画面を生徒たちに一斉配信
・先生と生徒の画面の配信や録画
リモートコントロール機能 ・生徒の端末を一斉にON・OFF、再起動
・生徒の端末のログイン・ログアウト
・ウェブサイトのアクセス制限
・ウェブサイトやアプリをリモートで起動
ファイル管理機能 ・ファイルの一斉配布、データの回収
・ファイルやフォルダのコピー・消去
・ファイルの共有
進行サポート機能 ・生徒の出席確認
・生徒たちに一斉メッセージ配信
・アンケート機能
・ホワイトボード(ペン・画像・図形使用可能)

生徒側の主な機能

機能名 内容
ヘルプ機能 ・生徒から先生にむけてヘルプを送れる
接続承認機能 ・先生からの接続を承認制にする

CBT化の課題である公正なテスト環境の構築のために、リモートコントロール機能を活用できます。
生徒がテスト中に別のサイトを閲覧しないように制御できるため、公正な環境を整えられるのです。

また、ライセンス費用は1ユーザーあたり3,548円(税込)となっています。ライセンスは買い切り型で、一度購入すれば永続利用することができます。他社と比べても各段に費用がかからないので、コストを気にしている方におすすめのソフトウェアです。

ZoomやTeamsとはここが違う!パソコン室・ラボ室・演習室といったリアルな教室での授業を支援する機能が豊富であることが特長の「NetSupport School」。国内他社のリアル教室での授業支援ソフトとの機能比較はこちらからぜひご覧ください。
リモートコントロールに優れた「NetSupport School」と他社製品の機能比較


6. 【まとめ】学習環境の改善のために便利なソフトを導入してみよう!

【まとめ】学習環境の改善のために便利なソフトを導入してみよう!

ICT教育は、日本でも今後必ず広まっていく教育方針です。
そのなかでもCBT化は公的なテストで利用されつつあるので、教育現場では対応できる学習環境を整えなくてはいけません。

CBT化の課題として、個人個人の技術力の差と、公正な学習環境を確保できるかという大きな課題があります。この課題を解決するためには、便利な授業支援ソフトを利用するのが効率的です。

NetSupport Schoolは、ICT教育のさまざまな課題を解決するためのサービスを提供しており、誰でも簡単に使用できるのが魅力です。
ICT教育やCBT化に不安をお持ちの方は、ぜひNetSupport Schoolの導入をご検討ください。
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7. ICTの導入にまつわるQ&A

Q.ICTやCBTに対して不安感を抱いている教員に対してどのように配慮すべきか。
A.どんなに簡単な仕事でも、不安や苦手意識を持っている方にとっては大きなストレスがかかります。
何が不安なのか話を聞いて寄り添い、改善策を一緒に考えてあげるようにしましょう。

Q.ネットトラブルに関する保護者の不安にどのように対応すべきか。
A.ネットトラブルに対してどのように対処しているのか、事前に保護者と確認する機会を設けるといいでしょう。共通理解を図ると、不安を取り除くことができます。

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