NetSupport Schoolが大学や企業のオンライン研修/演習で活用される理由
-遠隔操作(リモートコントロール)から生まれたソフトならではの特長
公開日:2022/03/25 更新日:2024/04/05
NetSupport Schoolは、小中学校や学習塾で行われる生徒向けの授業よりも、大学や専門学校での演習や企業の研修、講習の用途で広く活用されています。
その理由の一つに、もともと遠隔操作(リモートコントロール)システムから派生した授業支援ソフトであり、遠隔操作やコミュニケーションに関する機能が豊富なことが挙げられます。
「パソコンを使った授業」で利用するツールを選ぶ際に、まず検討候補に挙がるのが無料ですぐに使えるZoom· Microsoft Teams · Google Meet等のWebミーティングツールではないでしょうか。NetSupportがそれらのツールと明らかに異なるのがまさに「リモートコントロール」の機能が豊富な点です。
この記事では、NetSupport Schoolが大学や専門学校、企業にお勧めであるその理由を、その他の授業支援ソフトとの機能比較を交えながらご案内します。
1.オンライン授業支援ソフトに必要な機能とは
オンライン授業支援ソフトを選ぶ際にどうしても気になるのが「機能の豊富さ」ではないでしょうか。
確かに、コストをかけて導入するので「あれもこれも」と欲張ってしまう気持ちは理解できますが、オンライン授業支援ソフト選びで重要なのは、授業の目的に合った機能があるか?の判断です。
対面授業と変わらない学びの環境をオンラインで実施するためには、授業の目的がどのようなものであっても以下の機能は必須であると考えられますし、数多くの授業支援ソフトが標準機能として搭載しているものになります。
- 出欠の確認
- ファイルやデータ等の教材配布と回収
- 先生画面でのマルチモニタリング
- 生徒端末の動作制御
- 音声やチャット等でのリアルタイムコミュニケーション
- テストやアンケート等のフィードバック
重要なのは、これらベースとなる機能に加えてどのような価値を授業支援ソフトに求めていくのかを明確にすることです。授業支援ソフトの利用で叶えたい理想やゴールを整理することによって、必要な機能は自然と判明していくでしょう。
ゴール | ① 学習管理 | ➁ リアルタイム演習 | ➂ 情報伝達 |
内容 | 小中学校の授業 (以下、オンライン学習) |
企業研修 (以下、オンライン研修/演習) |
セミナーや研修、ライブイベント (以下、座学) |
対象 | 小中学校、学習塾 | 大学、専門学校、企業、工場 | 教育機関・法人 |
必須機能の例 | ・タブレット対応 ・ホワイトボード ・グループチャット |
・マルチプラットフォーム ・遠隔操作 ・端末の一元管理 |
※Web会議システムでは充足できないもの |
① 学習管理(オンライン学習)
オンライン学習では、生徒一人ひとりが漏れなく学べている授業の進行と、その成果を管理する「学習管理」を目的に授業支援ソフトを検討するケースがほとんどです。
小中学校では「学習指導要領に則った授業の進行」、学習塾では「目標を達成するために組まれているカリキュラムの進行」を重視されるため、学びとその習得状況を管理することが第一目的とされます。
そこで授業支援ソフトを選ぶ際に重要なのが、学習用端末として普及が進んでいるタブレットに対応していることは大前提として
- ペンや描画、動画等の素材が張り付けられる自由度の高い「ホワイトボード」
- 生徒同士が話し合いを行える「グループチャット機能」
これらは必須の機能と考えられます。
➁ リアルタイム演習(オンライン研修/演習)
大学の演習や企業の研修は「参加者による演習がある」という点が特徴的です。
大学でのプログラミング研修、製造業での技能講習などは、講師と参加者(受講生・聞き手)がお互いのパソコン画面をシェアしながら全員で作業を進行していきます。
もし一人の参加者の作業が手こずった場合や、予期せぬシステムトラブルに見舞われた場合には、講師役がアシストする必要があり、そこで必須となるのが「リモートコントロール」の機能です。また大規模な研修/演習の場合には、一斉起動や行動制御といった全体の進行を管理する意味でもリモートコントロール機能は活躍します。
また、大学や企業の研修/演習では参加者のバックグランドの多様さも想定されるため、パソコンでもタブレットでも、WindowsでもMacOSでも、どんな環境でも実施ができるマルチプラットフォームも必須の機能であると考えられます。
➂ 情報伝達(座学)
大学の授業や企業の研修、セミナーなどいわゆる「座学」と呼ばれるものがあります。講義形式で進行する授業や「社会人の基本講座」「コンプライアンス講座」といった新入社員研修で用いられるトピックなどが当てはまります。
座学をオンラインで実施するメリットとしては、出席が取れる、チャット等で質問ができるなどリアルタイムの「ライブ感」がありますが、そのために高度な授業支援システムを導入する必要性は必ずしもありません。
これら座学のゴールは「情報伝達」です。ですので、ZoomやTeamsといったWeb会議で使われているようなライトなツールで代用ができるケースがほとんどです。座学において授業支援ソフトを選択する場合のポイントは、Web会議ツールにはないどのような機能を期待するのか、を明確にすることでしょう。
2. 大学や企業などでNetSupport Schoolが活用される理由
NetSupport Schoolは、小中学校や学習塾よりも、大学や専門学校での演習や企業の研修、講習の用途で広く活用されています。その理由の大きな点が「リモートコントロール」に優れている点です。
前述した通り、オンライン研修/演習における授業支援ソフト選びでは、リモートコントロールによってどれだけ参加者(受講生・聞き手)をサポートできるか、あるいは制御できるかが重要になってきます。
“リモートコントロール”を軸に、NetSupport Schoolの代表的な特長をご紹介します。
① リモートコントロール(遠隔操作)
NetSupport Schoolは、世界120ヶ国・2,100万台を超える豊富な導入実績があるプロフェッショナル向けリモートコントロールソフトウェアから派生している製品であり、リモートコントロール製品の利点をオンライン授業支援に活かすために様々な改良が加えられたものです。
例えば、全国に多数展開しているチェーン店のシステム管理や、敷地が広い大規模な工場のファクトリーオートメーションなどにリモートコントロール(遠隔操作)システムが活用されますが、まさにその技術を応用したものです。複数の端末を1台で遠隔管理することに長けており、管理者(講師や先生)の負担を軽減することを目的としています。
複数人が参加する研修/演習では、たった1名の作業の遅れが全体の進行に影響します。また、パソコンにトラブルが発生した場合では、参加者一人の知識や技術では解決できないケースが多いでしょう。そんな時に講師がリモートコントロールを使ってサポートすることで、研修/演習を前に進行させることができます。
さて、リモート(遠隔)とありますが、これは地理的な距離が離れている限りではありません。例えば対面でのプログラミング研修などでも、以下のように講師(先生)が受講生(参加者・聞き手)のパソコンの動きを管理したいシーンで、NetSupport Schoolのリモートコントロール(遠隔操作)機能を大いにご活用いただいています。
- 教材を一斉配布する必要がある
- 研修で使うアプリケーションを一斉に起動したい
- 演習の終了後に一斉にログオフしたい
➁ 監視・制御
前述のリモートコントロールでも触れましたが、複数の端末を1台で管理できることにNetSupport Schoolの大きな特長がありますが、その管理には「監視・制御」が含まれています。以下は、監視・制御に関する代表的な機能です。
- キーボード、マウス、画面のロック
- ウェブサイトのアクセス制限
- アプリケーションの起動制御・リモート起動
- 電源ON、電源OFF、再起動
- プリンタ、USB、CD/DVD制御機能
もちろん、NetSupport Schoolには研修/演習の学びの効果を最大限にするための、出席確認、テスト・アンケート、ホワイトボード、録画、テキストチャットといった、オンライン研修/演習を実施するための基本的な機能も備わっています。(機能についてはこちらのページをご参考ください:NetSupport Schoolとは )
➂ 買い切り型で導入コストが低い
NetSupport Schoolを導入されたお客様の感想として最も多いのが、導入コストが低いという点です。ライセンスは買い切り型で、利用する台数に応じてご購入いただきますが、月額や年額でのお支払いはありません。
ダウンロード型でサーバーを用意する必要がないという点も、導入しやすさとして評価をいただいています。
NetSupport Schoolはもともと、全世界で30年以上に亘り活用されているリモートコントロールソフトウェアに、学習を支援する機能を付加して完成、成長し続けている製品です。リアルな教室でのパソコンを使った授業を支援するソフトウェアは多数ありますが、それぞれ機能や特長に個性があります。
NetSupport Schoolと国内他社製品の機能を比較し一覧でご案内しています。製品検討の際にぜひご参考ください。
>NetSupport School「他社製品との機能比較」
3. オンライン(遠隔)授業以外のリアルタイム研修/演習でも活用
NetSupport Schoolの活用事例をご紹介します。注目すべきは、オンライン(遠隔)授業以外でも幅広く活用いただいている点です。大学の施設内にある研究室や複数の部屋をまたいだ実験など、リモートコントロール機能の特長を活かすことで、これまでの持っていた課題を解決いただきました。
① 明治学院大学 経済学部 様
人の意思決定や行動原理、経済の仕組みを研究するラボで、実験を効率的かつ迅速に行えるようにNetSupport School を採用。情報や共通知識の一斉操作や実験参加者の行動の把握に活用。
(導入の決め手)
- ラボ内にあるパソコンの電源オンオフやログイン、教材プログラムの配布や回収、関係ない作業をさせないための制御といった一斉処理を効率的に行うことができる
- 実験を中断することがないような遠隔操作の設定が可能で、離れた場所のパソコンもグループ化できるといった豊富な機能
- クライアントのハードやソフトのインベントリ情報が収集可能な、資産管理上でのメリット
>詳細はこちら:NetSupport School ユーザー様の声「明治学院大学 経済学部 様」
② 大阪大学 社会経済研究所 様
第一実験室28台、第二実験室17台のパソコンを使って様々な経済実験を実施する上で、実験前の準備や実験中のモニタリングの課題解消のために導入。
(導入の決め手)
- リアルタイムのモニタリングで二つの実験室をまたいだ進行管理ができ、意思決定のスピードコントロールが可能
- 教材プログラムの一斉配布で実験の準備時間を短縮
- サーバー不要という設備面に加え費用面でも導入が簡単だったこと
>詳細はこちら:NetSupport School ユーザー様の声「大阪大学 社会経済研究所 様」
③ 国際学院埼玉短期大学 幼児保育学科
情報処理のオンライン授業で、先生が学生に向けて資料を配布、解説画面の共有、課題やテスト等のファイルの送付・回収などを行っています。
(導入の決め手)
- リモートコントロール機能がメインとして置かれている点
- シンプルな設計で、コスト面も優れている
- ライセンス買い切り型の製品で、その後ランニングコストが一切かからない
>詳細はこちら:NetSupport School ユーザー様の声「国際学院埼玉短期大学 幼児保育学科 様」
4. リモートコントロール(遠隔操作)を研修/演習に求めるならNetSupport School
コロナ禍により急速に拡がったオンライン授業ですが、古くは「e-ラーニング」から始まり、パソコンの普及と学習のマルチメディア化は1990年代から始まっていました。2019年には文部科学省が「GIGAスクール構想」を打ち出し、学校のICT環境整備の促進を喧伝しています。2024年には全国一斉学力テストのCBT化が始まるなど、勢いは加速度を付けています。
>参考:学習環境のCBT化については以下の記事で詳しく解説しています。
CBT化に向けた学習環境の構築方法とは?ICT教育の現状と課題も併せて紹介!
一方、企業に目を向けると、パーソル総合研究所が発表した「コロナ禍における研修のオンライン化による調査」※によると、2020年の1年間でオンライン集合研修を増やした企業は75.0%、従業員規模2,000名以上に限定するとなんと83.5%の企業がオンラインによる企業研修を増加させています。
出典:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/online-training.html
当初はやむを得ない理由によって始まった企業研修のオンライン化ですが、全国拠点を持つ企業などは研修/演習にかける交通費や各スタッフの移動の負担などが削減でき、むしろオンラインを積極的に活用し、コストカットや生産性向上につながった、という大きな成果が出ています。また、数多く台頭してきた授業支援ソフトを活用することで、既存の授業の効果を上げている大学や専門教育機関は増加の一途を辿っています。
NetSupport Schoolは30年以上にわたり提供してきたリモートコントロール(遠隔操作)製品の長所を受け継いでいるサービスです。リモートコントロール(遠隔操作)に付随する機能である「監視・制御」といった使い方でも大いにご活用いただけます。
オンライン研修/演習の授業支援ソフトをお探しの場合には、ぜひNetSupport Schoolもご検討ください。
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