オンライン授業に必要なもの
~3つのケース別に必須ツールを紹介~

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~3つのケース別に必須ツールを紹介~

オンライン授業に必要なもの
~3つのケース別に必須ツールを紹介~

公開日:2023/04/18   更新日:2024/02/01


オンライン授業

コロナをきっかけに、インターネットを介した教育現場でのオンライン授業は急速に浸透しました。対面での授業が再開された後も、授業のパフォーマンスをより向上させることを目的にオンラインと対面を組み合わせた「ハイブリッド授業」を取り入れるなど、新しい授業のスタイルが広まっています。教室に集いながらもパソコンを使ってオンライン上で授業を進めるケースも広義では「オンライン授業」に入るでしょう。

今やオンライン授業の環境を整えることは、あらゆる教育現場で必須の対応と言えるかもしれません。今回は、オンライン授業を行う際に必要となる設備やツールを紹介するとともに、オンライン授業を快適に進めるためのサポートサービスについて解説いたします。

1. オンライン授業とは

オンライン授業

オンライン授業とは、インターネットに接続されたパソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスを通じて授業を配信し、生徒は画面越しに受講するスタイルの授業のことです。オンライン授業は、学校や塾に行かなくても自宅で授業を受けることができるため、コロナ禍で急速に広まりました。

オンライン授業には、リアルタイムで授業風景を配信する「ライブ配信」と、あらかじめ撮影・編集した動画を流す「録画配信」の2つの方法があります。ライブ配信のオンライン授業の場合は、先生と生徒の間で、あるいは生徒同士で、チャットや会議システムを利用して会話をすることも可能です。また、授業の配信以外にも教材や資料の配布、宿題など提出物の回収も行うケースが多くあります。

下記の記事では、オンライン授業のやり方をご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
◆コロナ禍で増加したオンライン授業のやり方|授業別のポイントもご紹介

ここからは、「ライブ配信」「録画配信」それぞれの授業スタイルで必要なものをご紹介します。


2. ライブ配信のオンライン授業に必要なもの【教員・先生側】

ライブ配信のオンライン授業とは、先生側にカメラが付いたパソコンやスマートフォン、タブレットなどを設置し、授業をリアルタイムで配信するという方法です。

ライブ配信のオンライン授業に欠かせないものとしては、以下が挙げられます。

  • スマートフォン・タブレット・パソコン(授業の配信のため)
  • 配信ツール(Skype・Zoom・Teams)
  • Wi-Fi・インターネット環境

スマートフォン・タブレット・パソコン(授業の配信のため)

オンライン授業

ライブ配信のオンライン授業を行うには、授業を配信するための、Webカメラやマイクが付いているパソコンが必須です。パソコンにカメラやマイク機能がない場合には、それらを別途用意する必要がありますが、スマートフォンやタブレット端末であれば、大概どの機種にもWebカメラやマイクが内蔵されていますので、それを利用してもいいでしょう。画質は200万画素以上あれば、ホワイトボードなどの細かい文字も読み取れます。

ライブ配信の授業では、生徒からの質問を受け付けたり、生徒を指名して答えさせたりといったことが可能です。複数の生徒が参加している授業で、生徒全員の顔を画面に映し出す必要がある場合には、画面が大きいパソコンを用意することをおすすめします。

配信ツール(Skype・Zoom・Teams)

ライブ配信のオンライン授業には、Web会議システムなどの配信ツールが必要です。代表的なものとしては、SkypeやZoomが挙げられます。また、最近ではTeamsの利用も広まっています。

Skypeは会員登録済みのユーザー同士であれば、無料でビデオ通話が可能です。授業への参加者は自分が利用しているデバイスにSkypeのアプリをインストールし、アカウントを作成する必要があります。

Zoomは複数人の会議を想定して作られたサービスのため、大人数が参加するオンライン授業にはおすすめです。資料等を画面上に映し出して一斉に見られる「画面共有」や、図や文字を書いて説明する「ホワイトボード」などの機能も、オンライン授業をより充実させてくれます。Zoomの場合は、配信者から送られてくるURLをクリックすると無料で授業に参加でき、生徒は特に会員登録しなくてもよいのが便利です。

Teamsは、Micsosoftのサブスクリプションサービス「Office365」に初期導入されているWeb会議システムです。「Office365」の利用者同士、また招待されたユーザーが利用できます。大人数で参加できるため、大学などの講義にも向いています。

Wi-Fi・インターネット環境

オンライン授業を配信するには、インターネット環境も必要です。インターネットに接続できれば有線・無線の別を問いませんが、授業で板書をするなど、場所を移動することがあるならば、無線のほうがより利便性が高まります。

Wi-Fi利用にはプロバイダ業者とインターネット契約をした上で、Wi-Fi電波を飛ばす機器である無線ルーターを用意します。

学校や塾など、複数のクラスで同時にオンライン授業をする場合には、ある程度の回線容量がないと、配信の途中で中断したり音声が途切れたりする恐れがあります。料金なども変わりますので、業者に問い合わせ、環境に合わせて最適なものを選ぶようにしてください。

その他あると便利なもの

前述した3つ以外に、ライブ配信のオンライン授業を行う際にあると便利なものとして、以下のものが挙げられます。

  • スマートフォン・タブレットの固定スタンド
  • 照明
  • ハンズフリーマイク付きイヤホン
  • 書画カメラ、スキャナー

スマートフォンやタブレットを利用して授業の配信を行う場合、それらのデバイスを固定するためのスタンドがあると便利です。また、持ち運びできる照明があると、黒板に書いた文字や自分の顔を明るく照らすことができるため、生徒は見やすくなります。そして、ハンズフリーマイクが内蔵したイヤホンは、マイクを持たなくても自分の声をはっきり生徒に届けられます。また生徒が発言する声も聞き取りやすくなります。

さらに、書画カメラやスキャナーがあると、黒板に板書した内容以外にも、教科書や参考書などの資料を見やすく画面に映すことができます。


3. 録画配信のオンライン授業に必要なもの【教員・先生側】

録画配信のオンライン授業とは、あらかじめ撮影しておいた授業の動画を、配信ツールを使って生徒側に提供する方法です。録画配信のオンライン授業に欠かせないものとして、次のものが挙げられます。

  • カメラ・パソコン(授業の撮影のため)
  • 動画編集ソフト
  • 配信ツール(YouTube・Microsoft Stream)
  • Wi-Fi・インターネット環境

録画配信のオンライン授業

上記のほかに、ライブ配信のオンライン授業と同様にあると便利なものとして、スマートフォン・タブレットの固定スタンド、ビデオカメラを固定する三脚、照明などが挙げられます。ライブ配信とは違い、生徒とのやり取りは考慮しなくてよいため、ハンズフリーマイク付きイヤホンや、書画カメラなどを考慮する必要はありません。


カメラ・パソコン(授業の撮影のため)

授業動画を撮影するためのカメラは、ライブ配信の場合と同様に、パソコンやスマートフォン、タブレットなどに内蔵したカメラも使用が可能です。最初からパソコンやスマートフォンなど、動画編集が可能なデバイスで撮影すると、動画を取り込む手間が省けるという利点があります。

ただし、撮影の性能自体はやはり単体のビデオカメラにはかないませんので、画質などにもこだわりたい場合は、ビデオカメラを用意して撮影しましょう。

動画編集ソフト

撮影した動画は、そのまま配信しても構いませんが、不要な部分や補足を行うことで、生徒がより理解しやすい授業となるため、編集作業を行うとよいでしょう。そのために、動画編集ソフトが必要です。

動画に効果音を入れたり、書き込みをしたりなどの凝った演出を施したい場合は、有料の動画編集ソフトを購入する必要があります。しかし、動画の切り貼りなど簡単な作業だけでよい場合は、インターネット上の無料ソフトやアプリで十分です。

配信ツール(YouTube・Microsoft Stream)

撮影・編集した授業動画はサーバーにアップロードする方法の他に、YouTubeやMicrosoft Streamなどの動画共有プラットフォームを使って、公開する方法もあります。

YouTubeは、無料で動画を配信できる代表的なサイトです。Googleアカウントを取得すれば誰でも動画をアップロードでき、閲覧者を限定して配信することもできます。
Microsoft Streamは、「Office365」ユーザーであれば、動画をアップロードできます。

いずれも、アップロードした動画のURLを生徒に伝えて、アクセスしてもらうことで授業が見られるようになります。

Wi-Fi・インターネット環境

ライブ配信のオンライン授業と同様に、録画配信のオンライン授業でもインターネット環境は必要です。動画の撮影や編集自体はオフラインでできますが、動画をアップロードする際はインターネットを介して行います。

ただし、ライブ配信の時ほどの大容量は必要でないため、一般家庭用のインターネット回線でも十分です。オーバースペックになり過ぎないよう、最適なプロバイダを選ぶようにしてください。


4. オンライン授業に必要なもの【生徒・学生側】

ここからは、オンライン授業を受ける生徒・学生が用意すべきものお伝えします。オンライン授業を受ける生徒にアナウンスしましょう。

  • パソコン、スマートフォン、タブレットなどのデバイス
  • ヘッドセット、イヤホン
  • ハンズフリーマイク
  • インターネット環境・Wi-Fi
  • スマートフォン・タブレットを置くスタンド

録画配信のオンライン授業

オンライン授業を受けるには、インターネット環境・Wi-Fiとパソコンなどのデバイスが必要なことは、教員・先生側と同じです。さらに、ヘッドセットやイヤホンがあると、集中して授業を受けることができます。ライブ配信のオンライン授業で生徒も発言の機会がある場合は、ハンズフリーマイクがあると便利でしょう。

また、スマートフォンやタブレットで授業を視聴する場合は、一定の角度を保つためのスタンドを用意することをおすすめします。無理な姿勢で長時間スマートフォンやタブレットを見ていると、視力低下や肩こりなどを引き起こしてしまいます。同様の理由から、自分の体に適した高さのデスクやチェアを用意できれば、学習環境をより快適にすることできます。



5. パソコン室・ラボ室でのオンライン授業に必要なもの【学校側】

プログラミング演習など、パソコンが設置されている教室(パソコン室・ラボ室)に生徒が集まりインターネットを介して授業が進められるものも広義では「オンライン授業」のひとつです。校内の教室で行なうため生徒側に必要な準備物はありませんが、学校側の施設には必要となるツールがあります。それは「授業支援ソフトウェア」です。


パソコン教室ですので、「パソコン」「インターネット環境」が整っていることを前提に、ここでは「授業支援ソフト」についてご紹介します。

対面でのオンライン授業に必要な授業支援ソフトとは?

パソコン室・ラボ室でのオンライン授業を行う際に最も考慮に入れるべきは「授業の管理」と「生徒へのフォロー」です。


プログラミング演習などの授業は教室全体で学びを進めていくため、教師は遅れている生徒がいないかどうか全員の画面を確認しながら授業を進めていく必要があります。そのため、授業支援ソフトが求められる機能に「全体の進捗把握」があります。


具体的にはこのような機能です。
●画面受信(教室の生徒端末の画面を教師の端末で表示する)
●画面送信(教師の端末の画面を生徒に配信する)
●リモートコントロールによる生徒の端末の制御(アクセスできるサイトを限定するなど)
●ファイルの一斉配布、データの回収


これらの機能は生徒が授業に集中することをサポートし、授業の効果を上げることができます。また、指導スピードの向上や端末操作の簡便化など、講師の負担軽減にもつながります。



6. 「NetSupport School(ネットサポート スクール)」は必要な機能を網羅

前述の、パソコン室・ラボ室でのオンライン授業をより便利に行うためのパッケージソフトとして、「NetSupport School(ネットサポート スクール)」をご紹介します。「NetSupport School」とは、リモートコントロールソフトの利点を駆使し、さまざまな形で授業支援を行うことができるソフトです。

生徒が授業に集中できる環境づくり
●複数生徒の端末画面を一覧でモニタリング
●キーボード・マウスのロック&画面ロック
●生徒端末のウェブアクセスを制御

授業の一括管理で全体把握とフォロー
●先生画面の一斉送信
●教材の配布、回収
●任意の生徒画面の配信
●リモートコントロール(電源On/Off、アプリケーションの起動、ログイン/ログアウト)

その他、NetSupport Schoolには、ZoomやTeamsなどのWeb会議ツールにはない優れた機能が多数あります。詳細は「NetSupport School 他社製品との機能比較」でご案内していますのでご参考ください。

NetSupport Schoolを活用したオンライン授業の費用試算

授業支援ソフトの導入には費用が気になる方も多いと思います。
一般的なパソコンのリース期間が5年間ですので、同じ期間NetSupport Schoolを利用してオンライン授業を実施したと想定した場合にかかるコストをご紹介します。

例えば、生徒用のパソコンが40台ある教室の場合には、5年間で合計283,443円となります。
詳細な計算式は「オンオンライン授業の費用試算」でご案内していますが、1年あたり6万円以下、生徒のパソコン1台が1年当たり1,500円以下のコストで導入ができます。


NetSupport Schoolはインストールすればすぐに使える「ライセンス購入型」です。サーバーなど追加の機器が不要なこともメリットで、総合的な費用を抑えることができます。しかも、オンライン授業の運営に過不足のない豊富な機能が揃っています。


対面でのオンライン授業や、新しい授業スタイルに課題を感じている方は、NetSupport Schoolの導入をご検討ください。製品版と同じ機能が30日間無料でお試しいただける「無料体験版」をご活用いただき、使い勝手の良さをぜひ実感していただきたいです。


(本ページは2021年5月17日のコラムに加筆修正を加えて公開しています。)



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