コロナ禍で増加したオンライン授業のやり方
~ 授業別のポイントもご紹介 ~

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コロナ禍で増加したオンライン授業のやり方
~ 授業別のポイントもご紹介 ~

公開日:2021/05/17   更新日:2024/02/01


オンライン授業

日本の教育現場では、コロナ禍でオンライン授業が一気に広まりました。しかし、オンライン授業と一口に言ってもさまざまなやり方が存在します。オンライン授業は始まったばかりなので、教員の工夫次第で、生徒がより理解を深められる授業を行えるようになります。今回は、オンライン授業の上手な進め方やポイントについて、ご紹介します。


1. コロナ禍で増加したオンライン授業

オンライン授業には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  • ライブ配信
  • 録画配信

コロナ禍で増加したオンライン授業

「ライブ配信」のオンライン授業は、リアルタイムで授業を撮影・配信する方法で、教室にいるのと変わらない雰囲気で、臨場感がある授業を届けられるのがメリットです。リアルタイムの授業なので、お互いにやりとりができる環境が整っているのであれば、教員が生徒を指名して答えさせたり、教員と生徒間で、あるいは生徒同士で、チャット等を通じて意見交換をしたりすることも可能です。一方で、授業のスピードに付いていけない生徒は取り残されてしまうというデメリットがあります。

「録画配信」のオンライン授業は、あらかじめ教員が撮影・編集した授業の動画をインターネット上にアップロードしたものに、生徒がアクセスして授業を受けるという方法です。録画のため、生徒は理解できなかった箇所を何度でもリピートして見られる、また生徒のスケジュールの都合に合わせて柔軟に勉強を進められるというメリットがあります。一方で、視聴中は誰にも管理されないため、ダラダラと流し見をしてしまう恐れがあります。

「ライブ配信」「録画配信」での特徴を踏まえながら、下記では、オンライン授業の進め方を見ていきましょう。

「ライブ配信」のオンライン授業のやり方

「ライブ配信」のオンライン授業を行う際は、以下の手順で進めます。

  1. 撮影機材、配信ツールやインターネット環境などの準備
  2. オンライン授業の招待URLを生徒に通知
  3. オンライン授業を行う

「ライブ配信」のオンライン授業を行うには、Webカメラ付きのパソコンやタブレットなどの撮影機材と、SkypeやZoomなどの配信ツール、さらに安定した配信ができるインターネット環境が必要です。

具体的に必要なものは、こちらの記事でご紹介していますので、ご覧ください。
◆オンライン授業に必要なもの|ケース別の必須のツールを紹介

準備が整ったところで、受講する生徒にオンライン授業の招待URLを案内します。お知らせが授業の直前のタイミングで行うと、接続がスムーズにできずに対応に戸惑う生徒が出てくる可能性もあるため、前日までに案内するとよいでしょう。

授業開始時間になったら、授業を行います。

「録画配信」のオンライン授業のやり方

「録画配信」のオンライン授業を行う際は、以下の手順で進めます。

  1. 撮影機材、配信ツール、編集ツールやインターネット環境などの準備
  2. 授業を行い録画
  3. 動画を編集・配信
  4. 授業動画のURLを生徒に通知

録画配信のオンライン授業の場合も、ライブ配信のオンライン授業と同様に、インターネット環境が整っていることが前提となります。また、動画を撮影するためのビデオカメラやカメラ付きのパソコンに加え、撮影後に動画を編集するためのソフトやアプリが必要です。

こちらの記事で具体的に必要なものをご紹介していますので、ご覧ください。
◆オンライン授業に必要なもの|ケース別の必須のツールを紹介

授業の撮影を終え、編集して動画の準備が整ったら、YouTubeなどの動画配信サービスや学校・塾などの専用サーバーにアップロードし、生徒に掲載先のURLを案内します。


2. 【ケース別】オンライン授業のやり方とポイント

これまで見てきたように、オンライン授業には、「ライブ配信」と「録画配信」がありますが、ここからは、「ライブ配信」のオンライン授業について見ていきましょう。下記のケース別に、オンライン授業のやり方やポイントをご紹介します。

  • 大学
  • 英会話
  • 塾(集団、個別)

【大学】オンライン授業のポイント

大学でオンライン授業を行うには、次のようなポイントがあります。

  • 学生に授業の内容を伝えやすい方法で行う
  • 資料の配信を行う
  • 授業後に課題や小テストを行う

オンライン授業のやり方とポイント

まず一番のポイントは、学生が授業の内容を理解しやすい方法で進めるということです。そして、教員側も得意・不得意があるので、支障が出ない範囲で無理せず授業を進めるということです。必要以上に特別なツールやデジタルの資料などを使う必要はありません。

ただし、資料を配布・共有するのは、大切なポイントです。オンライン授業を行う際、学生の利用しているデバイスは、バラバラです。スマートフォンで授業を受けていて、板書をしても、よく見えないという可能性もあります。授業が始まる前に、資料や理解してもらいたい内容を配布しておくと学生も安心して授業を受けられるでしょう。さらに授業が終わった後は、レポートなどの課題や小テストなどを行って、到達度をチェックするのも有効です。

【英会話】オンライン授業のポイント

英会話教室でオンライン授業を行うには、次のようなポイントがあります。

  • 授業の案内
  • 授業料の集金
  • 授業でのルール決め
  • 楽しい授業の環境づくり

まず授業の案内方法について、工夫が必要です。オンライン授業なので、地域を限定せずに広く生徒を募集できるようになります。HPやSNSで英語教室のオンライン授業について宣伝しましょう。

また、インターネット上の予約システムを利用すると、オンライン授業の案内や、スケジュールの管理、授業料の集金までできて便利です。

実際に授業を行う段階では、1対1で行う英会話のオンライン授業ならば、先生と生徒が相談やコミュニケーションをとりながら授業を進めることもできますが、複数人で行うオンライン授業の場合は、あらかじめルールを決めておくと授業がスムーズに進められます。先生の問いかけに対して生徒が一人ずつ答える場合には順番を決めておく、授業でわからないことがあったときは生徒が確認する質問タイムを設けておくなど、その授業に合ったルール決めをしておきましょう。

そして、小さいお子さんが多い場合や、初めて参加する人がいる場合は、特に授業の環境づくりが大切です。画面越しの会話となるオンラインレッスンでは、小さいお子さんや初対面の生徒さんは緊張しがちです。リラックスしてもらえるように笑顔を絶やさない、ジェスチャーを多用する、背景に明るい絵や幼児向けのキャラクターを貼って雰囲気を盛り上げるなどの環境づくりを行ってみましょう。

【塾】オンライン授業のポイント

個別・集団を問わず、塾でライブ配信にてオンライン授業を行うには、次のようなポイントや注意点があります。

  • おもしろいコンテンツ・資料を配信して興味をもたせる
  • 授業後に課題や小テストを行う
  • 正答率などをデータで示す

塾で学ぶ生徒の学年・年齢に合わせて、おもしろいコンテンツや資料を配信して興味を持たせる工夫は必須です。全員が画面を見ているオンライン授業ならではの工夫として、動画を活用しましょう。特に社会や理科などは、動画の資料を利用すると、理解が高まります。

授業後には、課題や小テストを行い、オンライン上で回収します。生徒がどれだけ理解できたかをすぐに把握できます。さらに、生徒が理解できていない箇所があれば、補足して説明することもできます。

またオンラインで課題や小テストの解答を集めることで、自動採点が可能となり、正答率やクラス平均点、偏差値などをデータで即時に示すこともできます。自分の立ち位置を知ることで、生徒の学習意欲を高める効果も期待できます。


3.「NetSupport School(ネットサポート スクール)」でオンライン授業をより便利に

ここまで、ケース別のオンライン授業の進め方を見てきましたが、オンライン授業を行う大学、英会話教室、塾などの教育現場を効果的に支援する「NetSupport School(ネットサポート スクール)」をご紹介します。

「NetSupport School」は、リモートコントロールソフトを用いて、オンライン授業をサポートするツールです。さまざまな機能がありますが、今回はそのなかから特に「ライブ配信」のオンライン授業で活躍する機能をご紹介します。

    【先生側が行える操作】
  • リモートコントロール
  • 先生端末の画面配信(画面全体)
  • 動画配信
  • 教材配布/回収
  • オーディオ視聴・録音機能
  • アンケート機能

オンライン授業のやり方とポイント

「NetSupport School」はリモートコントロールができるので、生徒が戸惑っているなどの場合に、生徒の端末を先生が直接操作することで、教室にいるのと同じようにサポートが可能です。

「NetSupport School」を利用することで、資料や動画、音声などの教材を生徒に配布したり、一斉に視聴したりすることもできます。さらに、生徒が提出する課題やテストの解答を「NetSupport School」で回収して管理することも可能です。テストやアンケートなどは、データで回収するため、集計の際も手間がかかりません。

◆オンライン授業のサポートソフト「NetSupport School」!
詳しくはこちらのページをご覧ください。

実際に、コロナ禍の2020年から「NetSupport School」を情報処理の授業でご利用いただいた国際学院埼玉短期大学幼児保育学科様の導入事例をご紹介します。

国際学院埼玉短期大学様は、思いやりの心や主体性といった「豊かな人間力」、そして専門的な技能や知識などを含む「確かな専門力」を培うための“人づくり教育”を行っている短期大学です。同学には、幼稚園教諭や保育士を養成する「幼児保育学科」と、栄養と調理に携わる「健康栄養学科」の2学科が設置されています。

「NetSupport School」は、幼児保育学科で学ぶ1・2年生の情報処理の授業でご利用いただいています。幼児保育学科の学生さんは卒業をしたら、ほとんどが幼稚園や保育所の先生になるそうです。幼稚園や保育所では、パソコンを使用して、家庭に向けてお便りやお知らせなどを作ります。そのために、同学の情報処理の授業では、パソコンの使い方やoffice系のソフトの使い方を教えているそうです。

同学では、2020年の緊急事態宣言が明けてからも、しばらくは一斉登校を取りやめていました。学生を2つのグループに分け、登校して授業を受けるグループと、在宅でリモート授業を受けるグループの2つに分けました。1週間おきに登校したり、在宅で授業を受けたりし、教室の定員の半分ほどの人数で授業を続けることにしたそうです。

情報処理の授業でも、2グループに分け、在宅グループと登校グループを交替していました。家庭ごとにインターネット環境や用意できるデバイスに差があり、家にパソコンがないという学生さんもいます。そのため、登校グループは情報処理演習室のパソコンを使って実践的な授業を行いますが、在宅グループには画面共有の機能を使い操作画面を送り、講義形式の授業を行いました。

具体的には、授業を担当する先生が学生さんに向けて「NetSupport School」で資料を配布したり、解説画面の共有をしたりしていたそうです。また、課題やテスト等のファイルの送付・回収なども、「NetSupport School」を通して行われ、先生や学生さんの授業のサポートするソフトとして「NetSupport School」が活用されました。

◆NetSupport Schoolユーザー様の声
国際学院埼玉短期大学 幼児保育学科 様

現状のオンライン授業がスムーズに進まない、課題を抱えているなどという場合は、「NetSupport School」をご検討ください。ご質問やご相談も、お待ちしております。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

※「NetSupport School」を用いて学校外にいる生徒さん・学生さんを対象とした「ライブ配信」のオンライン授業を行うには、VPN(仮想プライベートネットワーク)環境が必要です。詳しくは下記をご覧ください

◆オンライン授業とVPN 1.【基礎編】 VPNとインターネットの基礎知識
詳しくはこちらのページをご覧ください。



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