タブレット授業支援ツールの選び方|これからのICT教育に必要な管理と活用法

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タブレット授業支援ツールの選び方|これからのICT教育に必要な管理と活用法

公開日:2025/07/16   更新日:2025/07/16

ICT教育


GIGAスクール構想の推進により、一人一台のタブレット端末を活用した授業は、今や多くの学校で当たり前になりました。調べ学習や教材配布、協働学習など、タブレットは学習方法の幅を広げる大きな役割を果たしています。

しかし、実際の運用現場では「端末操作の制御が難しい」「授業中に集中を保つための画面管理が不十分」「プログラミングなどより高度なICT教育には機能が十分ではない」といった課題に直面する場面も増えています。

こうしたタブレット授業の限界を補い、PCを活用した学びやプログラミング教育を支える選択肢として注目されているのが、「NetSupport School」です。

本記事では、タブレット授業の現状や課題を整理しながら、これからのICT教育をより充実させるための授業支援ツールの選び方をご紹介します。

タブレット授業支援ツールの選び方|これからのICT教育に必要な管理と活用法
目次
  1. タブレット端末を活用した授業の現状
    • ICT環境整備の進展と一人一台端末
    • 授業の多様化とタブレット活用の広がり
    • タブレット活用のメリット
    • 活用が進む一方で見えてきた課題
  2. タブレット授業のよくある課題
    • 生徒の端末操作を制御しきれない
    • 画面共有や一斉操作の限界
    • プログラミングや高度なICT教育は難しい
  3. PC活用が広げるICT教育の可能性
    • プログラミング教育への対応
    • 学習の幅を広げる多様な活用方法
    • 授業運営を支える画面管理と一斉操作
  4. タブレット授業支援ソフトの比較ポイント
    • サブスクと買い切りを選ぶ際の考え方
    • 今後のPC授業拡大に備えた柔軟性
  5. PC授業管理を支えるNetSupport Schoolの特長
    • リアルタイムの画面監視と一斉操作
    • ダウンロード型で導入が簡単
    • 買い切り型でお手軽
    • 安心の国内サポートと豊富な導入実績
  6. NetSupport Schoolの機能
  7. まとめ:授業支援ツール選びのポイント
    • 学習環境と目的に合わせた最適な選択を

タブレット端末を活用した授業の現状

ICT環境整備の進展と一人一台端末

GIGAスクール構想は、すべての児童・生徒に1人1台の端末と高速ネットワークを整備することを目的とした国のICT教育推進施策です。この取り組みにより、これまでICT機器の活用が限定的だった学校現場でも、タブレットを日常的に利用する環境が急速に広がりました。

授業の多様化とタブレット活用の広がり

児童・生徒全員が同じ端末を持ち、授業や家庭学習に活用できる共通の基盤が整いました。 タブレットの導入により、これまで黒板やプリントに依存していた一斉授業から、調べ学習や協働学習、個別最適化された学びへと授業のスタイルが大きく変化しています。

タブレット活用のメリット

教材や資料を瞬時に共有できることや、動画・デジタルコンテンツを使って理解を深められることなど、タブレットならではの利便性が学校現場に広がっています。プレゼンテーションや意見の共有など、児童・生徒が主体的に学ぶ場面でも活用が進んでいます。

活用が進む一方で見えてきた課題

タブレットの活用が当たり前になる一方で、新たな課題も顕在化しています。たとえば、授業中に児童・生徒が別のアプリを起動したり、意図しないWebサイトを閲覧したりするなど、端末の管理や操作の制御に悩む先生も増えています。

また、プログラミング教育やICTスキルの習得を進めるうえでは、タブレットだけでは十分に対応できない場面もあります。これからの学びを支えるには、こうした課題に応えられる新たな支援の仕組みが必要です。


タブレット授業のよくある課題

タブレット授業のよくある課題

生徒の端末操作を制御しきれない

タブレットを使った授業では、生徒が自由に操作できる反面、進行に合わせて管理することが難しい場面があります。特に低学年やICTに不慣れな児童は、不要なアプリを起動したり無関係なサイトを閲覧しやすく、集中を維持するための環境づくりが課題です。

画面共有や一斉操作の限界

多くの授業支援ツールには画面共有や教材配布の機能がありますが、リアルタイムの画面監視や即時の一斉操作には制約があります。全員の画面を同時に確認したり、すぐにロックして注意を促す操作では、ネットワークの混雑やシステムの仕様でタイムラグが生じることも少なくありません。

プログラミングや高度なICT教育は難しい

近年、プログラミングや情報活用の授業が広がっていますが、タブレットだけでは対応に限界があります。ソフトウェア開発やPC特有の操作を伴う学習は、十分に実践が難しいため、PCの導入を検討する学校も増えています。


PC活用が広げるICT教育の可能性

PC活用が広げるICT教育の可能性

プログラミング教育への対応

近年、プログラミング教育や情報活用能力の育成が重視される中、PCを活用した授業の重要性が高まっています。タブレットでは体験が難しい本格的なコーディングやソフトウェアの操作も、PCを使うことで実践的に学ぶことができます。こうした学習は、将来の進路や職業選択にもつながる基礎的なスキルの習得に役立ちます。

学習の幅を広げる多様な活用方法

PCを導入することで、タブレットだけでは難しい資料作成や表計算、プレゼンテーションソフトの活用など、学習の幅がさらに広がります。特に高学年や中学校・高校では、課題解決型の学習や探究活動において、PCを活用した情報整理や成果物の作成が重要な役割を果たします。

授業運営を支える画面管理と一斉操作

PCを活用する授業では、先生が生徒の画面をリアルタイムで確認したり、必要に応じて操作を制限したりする管理機能が求められます。画面共有や一斉操作が円滑に行える環境を整えることで、授業の進行をスムーズにし、学習への集中を高めることができます。

(表:タブレット授業とPC授業の違いと活用ポイント)

項目 タブレット活用 PC活用
主な特長
  • 軽量で扱いやすい
  • 直感的な操作性
  • 調べ学習や教材配布に適している
  • 多機能なアプリケーション利用
  • タイピングや製図など、精密な作業が可能
  • 幅広い学習ツールに対応
授業の活用方法
  • 調べ学習
  • 協働学習
  • 教材閲覧・配布
  • 簡単なプレゼンテーション
  • プログラミング教育
  • 表計算や資料作成
  • 発表資料や作品制作
  • 情報活用スキルの習得
  • 遠隔授業との親和性が高い
運用上の課題
  • 操作の制御が難しい
  • 集中維持が課題
  • 高度な学習には限界がある
  • 操作管理や一斉操作の仕組みが必要
  • デバイスの性能や設定の差による授業進捗のばらつき
画面管理・制御
  • 基本的な画面共有・教材配布に対応
  • 一斉操作には制約がある
  • リアルタイムの画面監視
  • 一斉ロックや操作制御が可能
  • マルチ画面や複数ウィンドウの制御が可能
今後の活用展望
  • 日常授業での調べ学習や協働学習の中心
  • プログラミングや高度なICT教育を支える基盤

タブレットとPCの活用にはそれぞれ特長や課題があり、授業の目的や学年に応じて適切な方法を選ぶことが大切ですが、こうした学習環境を支える授業支援ソフトには、どのような違いや選び方のポイントがあるのでしょうか。導入や運用を検討する際に押さえておきたい比較の視点を紹介します。


タブレット授業支援ソフトの比較ポイント

タブレット授業支援ソフトの比較ポイント

授業支援ソフトには、それぞれ異なる強みや運用特性があり、それぞれ機能面の特徴を把握することが、目的に合ったツール選びに繋がります。以下に、検討の際に確認しておきたい主な比較ポイントを整理しました。

比較ポイント 確認の視点・選定のヒント
学習履歴管理と授業中の管理 履歴管理に強い製品は提出物や進捗の記録が得意で、授業中の画面監視や一斉操作に特化するものもあります。
生徒の端末操作を制御できるか 不要なアプリやサイトを制限し、集中を維持する操作制御機能が備わっているかを確認します。
画面共有や一斉操作ができるか 授業進行に合わせて画面共有・一斉ロック・一括操作がスムーズに行えるかがポイントです。
プログラミングやICT教育への対応 PCを使ったプログラミングや高度な操作が必要な学習にも対応できる柔軟性があるか確認します。
料金体系 サブスクリプション(月額・年額)か、買い切りライセンスかを比較し、運用期間や予算に合う形態を選びます。

サブスクと買い切りを選ぶ際の考え方

サブスクリプション型と買い切り型のどちらを選ぶかは、導入期間や運用計画によって大きく変わります。短期間の利用や台数の増減が想定される場合は、初期費用を抑えられ、常に最新のバージョンが利用できるサブスクリプションが適しています。一方、長期にわたって安定して活用する場合や、補助金などで一括導入を計画している場合は、買い切りライセンスを選ぶことでコストを抑えられるケースもあります。運用の期間、予算、環境に合わせて、最適な契約形態を検討することが重要です。

今後のPC授業拡大に備えた柔軟性

プログラミング教育や探究的な学びが広がる中で、学習環境も日々進化しています。
特に近年は、タブレット中心の授業から、より高度な操作や本格的なICT活用を行うためにPCを授業の中心に据えるケースが増えています。

こうした学習環境の変化に対応するには、将来的な授業スタイルの拡張性を見据えたソフトウェアを選ぶことが大切です。運用の負担を軽減し、スムーズに移行できる体制を整えることで、教員も児童生徒も安心して学びを深められます。

授業支援ツールを選定する際は、管理機能や操作性だけでなく、PCを活用した多様な授業への対応力を備えているかを検討することが重要です。

そのような条件を満たし、学習環境の多様化と高度化をしっかり支える選択肢のひとつが、「NetSupport School」です。


PC授業管理を支えるNetSupport Schoolの特長

PC授業管理を支えるNetSupport Schoolの特長

NetSupport Schoolは、英国NetSupport Ltdが開発する教育機関向けの授業支援ソフトウェアです。PC教室やプログラミング教育など、PCを活用した授業運営を効率化する多彩な機能を備えており、世界中の学校で利用されています。

リアルタイムの画面監視と一斉操作

先生の画面から生徒全員のPCの操作状況をリアルタイムで確認でき、必要に応じて画面ロックや一斉操作を行うことが可能です。授業の進行を妨げる端末の誤操作や集中の途切れを防ぐことで、教員が安心して授業を進められる環境を整えます。

ダウンロード型で導入が簡単

NetSupport Schoolはダウンロード型のソフトウェアのため、インターネットからインストーラーを取得してすぐにお試し(無料)することも、導入することもできます。複雑な設定や専用機器が不要で、校内ネットワークに合わせたセットアップも短時間で完了します。

買い切り型でお手軽

NetSupport Schoolは買い切り型のライセンスを採用しており、一度導入すれば継続的な利用料が発生しません。長期にわたって安定して運用したい学校や予算が決まっている導入計画にも適しており、コスト管理がしやすいのが特長です。

安心の国内サポートと豊富な導入実績

NetSupport Schoolは、世界中の教育機関で導入されてきた実績があり、日本国内でも多くの学校や教育委員会に採用されています。導入時の設定から運用まで、国内代理店による日本語サポートが受けられるため、安心して利用を始められます。


製品版と同じ機能を30日間自由にお試しいただける「無料体験版」を公開しています。
お気軽にダウンロードしていただき、設定や操作方法をご確認ください。


NetSupport Schoolの機能

NetSupport Schoolの機能

PCを活用した授業を効率的に運営するために、NetSupport Schoolには多彩な支援機能が搭載されています。

教室内の生徒PCを一括管理し、スムーズな授業進行と学習への集中を支援するための機能が充実しています。ここでは、主な特長的な機能を抜粋してご紹介します。

  • 画面モニタリング・・・生徒全員のPC画面をリアルタイムで一覧表示し、操作状況を常に確認可能
  • 画面共有・提示・・・教員の画面を生徒PCに共有し、手元で資料や操作を視覚的に提示
  • 一斉操作・ロック・・・生徒PCを一斉にロック・解放したり、指定のアプリケーションを一括で起動
  • アプリケーション・インターネット制御・・・利用可能なアプリやWebサイトを制限し、学習への集中を維持
  • ファイル配布・回収・・・資料や課題ファイルを全端末に一括配布し、提出物の回収も簡単に実施
  • メッセージ送信・チャット・・・生徒へのメッセージ送信や個別チャットで、質問やサポートに対応

このように、NetSupport Schoolには、PC授業を支援する多彩な機能が搭載されています。
こうした機能は、一般的にタブレットを中心とした授業支援ツールとは異なる特徴を持っています。代表的な授業支援ソフトとの主な違いを比較表にまとめました。

(タブレット授業支援ソフトとNetSupport Schoolの主な比較)

項目 一般的なタブレット授業支援ソフト NetSupport School
主な特長 クラウド経由で教材配布や学習履歴を管理 校内LANを活用したリアルタイム授業支援
主な用途 タブレットを使った調べ学習・教材共有 PCを使った授業運営・プログラミング教育
ライセンス体系 年間利用料が中心 永続ライセンス(買い切り型)+ 保守契約
導入形態 クラウド型が主流 校内LAN型が基本
画面モニタリング 基本的な一覧表示に対応 鮮明なサムネイルでリアルタイム監視
画面共有 教員画面の共有機能あり フルスクリーン表示や選択端末への共有
一斉操作・ロック 制限付き操作に対応 全端末一斉操作・ロックが柔軟に可能
アプリケーション・インターネット制御 利用制限に対応 ホワイトリスト・ブラックリストで詳細設定
ファイル配布・回収 即時配布・回収 一括/即時配布・回収
メッセージ送信・チャット 一斉通知に対応 個別・一斉メッセージやチャット機能(音声対応可能)

どちらの授業支援ソフトも、それぞれの特長を持った優れたツールです。
一方が優れているということではなく、活用する目的や学習環境に応じて最適な選択肢は異なります。
タブレットを中心に教材配布や学習履歴を管理したい場合、またPCを活用してプログラミングや高度な授業運営を行いたい場合など、用途に合わせて適切なツールを選ぶことが大切です。


まとめ:授業支援ツール選びのポイント

学習環境と目的に合わせた最適な選択を

授業支援ツールには、それぞれ異なる強みや特長があります。 タブレットを活用した調べ学習や教材配布を重視する環境もあれば、PCを用いたプログラミング教育や画面管理が必要な授業もあります。

どちらのツールも教育現場のICT活用を支える有効な選択肢であり、運用の目的や将来的な学習環境の変化を見据えて、最適なものを選ぶことが重要です。 導入を検討する際は、それぞれの機能や運用形態を比較し、自校のニーズに合った仕組みを整えていくことが効果的です。

NetSupport Schoolは、PCを活用した授業運営やプログラミング教育をサポートする多彩な機能を備えています。導入方法や機能の詳細について知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


製品版と同じ機能を30日間自由にお試しいただける「無料体験版」を公開しています。
お気軽にダウンロードしていただき、設定や操作方法をご確認ください。