クライアント端末を遠隔(リモート)で電源オン/オフするWake On LAN(WOL)の設定方法
公開日:2023/09/01 更新日:2025/08/20
NetSupportの使い方
※本記事の内容は公開時点の最新情報に基づいており、NetSupport製品の対象OSは Windows 11 / Windows 10 です。また、Windows 11環境での動作検証も実施済みです。
遠隔操作ソフトウェア「NetSupport Manager」および授業支援ソフトウェア「NetSupport School」は、Wake On LAN(WOL)に対応したPCに対して、遠隔(リモート)から電源オン/オフすることができます。
このページでは、NetSupport Managerの画面を例に使用してWake On LAN(WOL)設定方法をご案内します。
1.WOLに必要な3つの設定
クライアント端末とは、ネットワーク経由で管理される側のパソコンを指します。NetSupport製品では、管理者が操作する「コントロール端末」に対し、操作される側のPCが「クライアント端末」です。Wake On LAN(WOL)機能で電源オン/オフする対象も、このクライアント端末になります。
リモートからクライアント端末の電源を操作するためには、以下の2つの設定が必要です。
- ネットワークアダプターの設定
- BIOSの設定
- 高速スタートアップの設定
今回はDELLのPCを使用して、WOL設定を行いました。
【クライアント端末 PC仕様】
- メーカー:Dell Inc.
- モデル:OptiPlex 5000
- OS:Windows10 Enterprise
- LAN接続方式:有線LAN
- NetSupport Manager v14
1-1.ネットワークアダプターの設定
- コントロールパネル → デバイスマネージャー → ネットワークアダプターを開く
- 対象アダプターのプロパティ → 詳細設定タブでWOL関連項目を「有効」に
- 電源の管理タブで「このデバイスでコンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェック
(設定方法詳細)
PCメーカー・モデルにより、ネットワークアダプターやプロパティの名称が異なりますので、PCメーカーのマニュアルやWebサイトを参照しながら設定を行ってください。
コントロールパネルからデバイスマネージャーをクリックし、ネットワークアダプターをクリックします。
一覧から対象のネットワークアダプターのプロバティを開きます。

プロパティの「詳細設定」タブからWOLに関連するプロパティの値を有効にします。

プロパティの「電源の管理」タブから「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のボックスにチェックを入れ、OKボタンをクリックし終了します。

1-2.BIOSの設定
- 起動直後に F2キー を押してBIOSへ
- System Management → Wake on LAN/WLAN → 「LAN or WLAN」を有効化
- Power → Deep Sleep Control → 「Disabled」を選択
(設定方法詳細)
今回使用したPC(Dell Inc./OptiPlex 5000)は、電源を入れた直後に “F2(ファンクションキー)” を連打するとBIOSメニューが起動します。
PCメーカー・モデルによって、BIOSの起動方法が異なる場合があり、また、設定の変更箇所も異なる場合がありますので、PCメーカーのマニュアルやWebサイトにて確認ください。
今回使用したPCでは、「Wake on LANの有効化」と「Deep Sleep Controlの無効化」の設定を行いました。
Wake on LANの有効化の設定
BIOSメニューの「System Management」から「Wake on LAN/WLAN」の箇所で設定
-「LAN or WLAN」をチェック
Deep Sleep Controlの無効化の設定
BIOSメニューの「Power」から「Deep Sleep Control 」の箇所で設定
-「Disabled」をチェック
1-3.高速スタートアップの設定
- コントロールパネル → 電源オプション → 「電源ボタンの動作を選択」
- 「現在利用可能ではない設定を変更」クリック
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
(設定方法詳細)
電源オフ(シャットダウン)時にWOL機能を利用するには、高速スタートアップの「無効化」が必要な場合があります。
DELLのWebサイトを確認したところ、高速スタートアップの「無効化」の設定が必要でした。
高速スタートアップの設定は、コントロールパネルから電源オプションをクリックし、「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。

「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。

「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し(無効化)、変更保存ボタンをクリックし終了します。

以上で、DELL PC(クライアント端末)の設定は終了です。
以降では、クライアント端末の遠隔(リモート)操作方法をNetSupport Managerの画面を用いてご案内します。
2.NetSupport Managerからの電源オン
コントロール端末のNetSupport Manager画面から、対象のクライアント端末にマウスを置きながら右クリックするとコマンドメニューが表示されます。「電源オン」のコマンドを実行すると対象クライアント端末の電源を入れることができます。

3.スクリプト・モジュールを活用した時間(時刻)設定
NetSupport Manager には、
– スクリプトを作成できる「スクリプトエディタ」
– スケジュール機能の「スクリプトエージェント」
のモジュールが同梱されております。
これらのモジュールを利用することで、決まった時間にスクリプトを実行し、電源を入れることができます。
スクリプトエディタ
NetSupport スクリプトは、NetSupport Managerタスクを自動化するためのインタープリタ言語です。VBスクリプトそのものではありませんが、VBスクリプト言語がベースとなっています。VBスクリプトをお使いになった方には非常に使いやすい言語で、オンラインヘルプにNetSupport スクリプト関数の使い方や凡例があります。
スクリプトエディタで作成した電源オンのサンプルスクリプトです。
【電源オンのスクリプト(サンプル)】
SetTransport(T_TCPIP)
Dim GroupMemberlist
Dim GroupMember
Dim Client
GroupName=”Test”
//NetSupportで設定した電源ONを行いたい対象のグループ名を入れてください
//この例では”Test”というグループを対象としています
GetClientsInGroup (GroupName, GroupMemberList)
For each GroupMember In GroupMemberList
Print groupmember
Client = GetClientName (GroupMember)
Print Client
WakeUpClient (Client, WU_CLIENTNAME)
Next
スクリプトエージェント
スクリプトエージェントは、NetSupport スクリプトをスケジュール化することができます。曜日や時間を設定し、繰り返し実行するタスクをスケジュール化できます。
スクリプトエージェントのスケジュールの設定例です。




※Windowsのタスクスケジューラーでも実行させることができます
※スクリプトに関してはお客様の環境での動作検証を推奨しております
4.WOLが起動しない時の原因と対処法
Wake On LAN(WOL)を設定してもPCが起動しない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、よくある原因とその対処方法をまとめました。
ネットワークアダプターの設定不足
原因:デバイスマネージャーの詳細設定で、WOL関連項目(例:「Wake on Magic Packet」)が無効になっている
対処法:ネットワークアダプターのプロパティを開き、WOL関連項目を「有効」に設定します。また、電源管理タブで「このデバイスでコンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れてください。
BIOSでWOLが無効化されている
原因:PCのBIOS設定で「Wake on LAN」が無効になっている
対処法:BIOSに入り、Wake on LANを有効化します。併せて「Deep Sleep Control」などの省電力モードが有効だとWOLが動作しない場合があるため、無効化を検討してください。
高速スタートアップが有効になっている
原因:Windowsの高速スタートアップ機能がオンのままだと、シャットダウン後にWOLが動作しないケースがあります。
対処法:コントロールパネル → 電源オプション → 「電源ボタンの動作を選択する」から「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します。
5.マジックパケットとNetSupport
マジックパケットとは、WOLの仕組みを使ってPCを遠隔から起動するために必要なネットワークパケットです。マジックパケットを送信することができるソフトウェアを探している中でNetSupport製品のWOL活用を知り、ご導入いただく事例が増えています。
電源管理(リモートでの電源オン/オフ)は、NetSupport製品の多数ある機能の中の一つですが、
- 消費電力などエネルギーに対する課題解決のため
- 電源が落ちている端末にデータをコピーするなど生産性向上のため
- 深夜や週末など急な作業が発生した場合の遠隔対応のため
など様々なシーンで活用をいただいています。
本ページでご案内しました、遠隔にある端末をリモートで電源オン/オフするWake On LAN(WOL)とその設定方法が、業務改善や作業効率向上の一助になれば幸いです。
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